「全知的な読者の視点から」エピソード6 ネタバレ2
「全知的な読者の視点から」エピソード6 ネタバレ2
「全知的な読者の視点から」エピソード6 英語小説版を読んだのであらすじを書きます。
※自動翻訳を頼りに読んでいるため、解釈ミスがあるかもしれません。
※この記事はLINE漫画の「全知的な読者の視点から」23話にあたります。
※原作小説と漫画で若干差異があります。
これまでのお話
エピソード6 審判の時間 パート2
地上にはランクの高い怪獣がうようよいる。
まさかっ・・・!
「ギリョン!しっかりしろ!!おいっ、聞こえるか?」
もし呼んでいるのが蟲王種だとしたら・・・。
「あれ?ドクジャさん?」
「今すぐスキルを止めろ!早くっ!!」
ゴゴゴゴゴゴッ
「と、止まりました」
「お前っ・・・」
地上の蟲王種を呼べるとは。生き埋めにされる所だった。
「そのスキルはしばらく封印だ。俺がいいと言うまで使うなよ」
「はい」
ギリョンは、少し残念そうだった。
「闇の淵に入ると出られなくなります。小さな昆虫が出てくるまでここで待ちましょう」
闇の淵は下手をすると1・2日さまよい歩いてしまうほど危険な場所だ。
その時、ユ・サンアが手を挙げた。
「あの、駅に戻るだけでいいなら私が案内できると思います。似たようなスキルを持っています。糸で道を辿るスキルで犬ネズミにさらわれた時に念の為、糸を結んでおいたんです」
ドクジャはユ・サンアが滅生法にでてこないので彼女の特性を知らないことを思い出した。
「失礼ですが、サンアさんの特性を聞いてもいいですか?」
「あっ、答えづらいですよね」
「いえ・・・ドクジャさんのことは信用しているんですが・・・」
「いいえ、それでいいんです。これからも特性のことは人に教えないでください」
恐らく、ユ・サンアは契約に縛られていて情報を漏らすと命が危ないのだろう。ユ・サンアの契約主は本腰を入れて彼女を育てる気だ。
それにしても、迷路を脱出する「糸」か。俺の知っている星座かもしれない。「登場人物一覧」さえ見れれば1発でわかるんだけれど、今度こそ見れるかな。
[専用スキル「登場人物一覧」を発動します]
[「登場人物一覧」には登録されていない人物です]
[該当人物の情報を収集中です]
あれ?これは初めて見るメッセージだ。
#BI-7623チャンネルが開かれました
『 ったく・・・あの野郎!人のチャンネルに勝手なことを。ハハハ!皆さん!私が留守の間、頑張っていましたか?』
放送が再開し、トッケビ ピヒョンが現れた。
そのまま、糸を辿りながら歩き、チョン・ヒウォンとイ・ヒョンソンと合流する。全員揃ったところで犬ネズミを倒しながら駅を目指す。
チョン・ヒウォンとイ・ヒョンソンもすっかりお腹が空いていたので、早速犬ネズミの肉を食べる。
『 私がいない間、また派手にやってのけたようだな』
ピヒョンがトッケビ同士だけが使用する「トッケビ通信」でドクジャに話しかけてきた。今のピヒョンの声はドクジャにしか聞こえない。もちろん、化身であるドクジャに使用するのは明確な規定違反だ。
トッケビ通信でドクジャはピヒョンに話しかける。
「俺のせいで来れなかったのか?」
『まぁ・・・それもあるけど。急に放送を終了したことと広告が長すぎたことで管理局に警告を食らった。でも、もう細かいことは気にしない。また管理局に呼ばれたら、そこで頭を下げればいいさ。それより、ランダムボックスのことをよく知っていたな。まったく・・・黒歴史の残滓がまだ残っていたとは・・・』
「黒歴史?まさか、あのアホなコインアイテムを企画したのはお前か?」
『くそっ・・・あのとき欲をかかなければっ・・・! 』
トッケビ通信で会話をしているとは思いもしない、チョン・ヒウォンがドクジャに言う。
「ところで、魔力火炉の他にもアイテムを手に入れたみたいですね」
「はい。まぁいくつか」
鉄の盾を手に入れたイ・ヒョンソンが目を輝かせて鉄の盾を磨いている。
[登場人物の「イ・ヒョンソン」があなたにかすかな忠誠心を表しています]
そんなイ・ヒョンソンを羨望の眼差しで見るチョン・ヒウォン。ドクジャは半分呆れていた。
「アイテムの中に私が使えそうな物は?」
「ないです」
「その剣は?」
「俺が使います」
「もちろん、この肉はみんなに配りますよね?」
「コインをくれたら」
「・・・セコイですね」
「生存力が強いと言ってください。駅につきました」
駅に着いたものの、異様に騒がしい。
[有料精算まで残り時間20分です]
[生存費を用意してください]
コインが足りない人々が騒いでいるのだ。
[今日から毎晩0時に「生存費」として100コインを自動回収します。「生存費」が払えない場合、あなたは死亡します]
[「生存費」のペナルティーは2つ目のシナリオをクリアするまで続きます]
シナリオに真面目に参加していれば100コインを手に入れることはできたが、いきなり変わってしまった世界に適応し、犬ネズミを倒せる人間は希少だった。
「誰かコインを分けてください!うちの子はコインがないんです!!」
「必ず返しますので!」
「どうかコインを・・・」
「100万ウォン、いや・・・1000万ウォンで誰か100コインを売ってください!」
コインの値段が面白いくらいに高騰していた。シナリオが始まるまで無価値だったコインは、今ではすっかり貴重なものだ。
「偵察隊に志願した私の姉はどこですか?姉がコインをくれるって約束したんです!」
「どこだろうな?よく探してみろよ」
「えっ・・・!?」
駅を牛耳っている中心グループに女性が訴えている。
「本当に偵察隊に志願したって?その目で見たのか?お前も志願して探せばいい」
中心グループのメンバーは、真面目に答える気は毛頭ない様子で言った。
相手の女性は絶望で泣き始め、チョン・ヒウォンは激怒した。
ドクジャは「うずくまった者」であるチョン・ヒウォンの特性が進化しようとしていることを悟った。良い進化をするためにはある程度の忍耐が必要だ。
[登場人物の「チョン・ヒウォン」の特性が開花しようとしています」
ドクジャは口を開こうとした。
「ドクジャさん、いいところに来ました」
そのときチョン・イノが現れ、ドクジャを見て微笑みながら大声で話しかけてきた。嫌な予感がした。
「確か、コインをたくさん持っていましたね。いくらだったかな・・・」
[登場人物「チョン・イノ」がスキル「扇動Lv.2」を発動します]
この世界でコインは権力を意味する。
そして今の俺はーーー金湖駅の生存者の中で最も多くコインを持っている。
「コ・・・コイン?」
「誰が一番持ってるって?」
周囲はいっそう騒がしくなり、ドクジャに視線が集まる。
「ド・・・ドクジャさんでしたね?た・・・助けてください!お願いです!!100コインだけでいいので分けてください!」
見知らぬ女性がドクジャに縋る。
「ハハハ・・・ドクジャさん。私はコインが少なくて皆さんを救えませんが、ドクジャさんなら救えるでしょ?まさか皆さんを見捨てる気ですか?」
チョン・イノが言った。
俺に助けを求めているのはざっと見ても20人だ。彼らを救ったら俺は2000コインを使うことになる。コインを渡さないと俺は一番の悪党になるだろうな。だが・・・この中で俺に犠牲を強要できる人間がいるだろうか?
最初のシナリオは「原罪」だった。誰かの命を犠牲にして助かったのに、生き延びることすらできない無能な者たち。
『ハハハ!ストーリーが面白くなってきましたね。参考までに残り時間はあと10分です!』
ピヒョンは喜びに満ちた声で話、パーティーは神妙な面持ちでドクジャを見ている。
[星座「隠密な策略家」があなたの選択を待っています]
[星座「緊箍児の囚人」があなたの選択を待っています]
[星座「悪魔のような炎の審判者」があなたの選択を待っています]
ドクジャは短いため息を吐き、ゆっくりと瞬きをした。
「なるほど、コインが必要なんですね」
ドクジャは人々を見回した。
「でもーーー俺には関係ない」
これ以上、お前らに付き合うつもりもない。
「ぷっ・・・ハハハハ!ドクジャさんならそうくると思いました!」
「コインをたくさん持ってるんだろ!」
「少し分けてくれたっていいじゃないか!」
チョン・イノは爆笑し、見捨てられた人々はドクジャに詰め寄った。
「ドクジャさんは初めてここにきた時からそうでした。みんなに食料をコインで買わせた。あのとき、食料さえ買わなければここにいる人たちは助かっていただろうに」
チョン・イノが人々の怒りを煽る。
「チョンさんの言う通りだ!」
「ちくしょー!俺のコインを返せ!」
「お前のせいだ!」
「皆さんの言っていることは支離滅裂です!」
「ドクジャさんは悪い人じゃありません!」
ドクジャに詰め寄る人々を宥めようと、ユ・サンアとイ・ヒョンソンがドクジャを庇う。
「ドクジャさん最後のチャンスをあげましょう。皆さんにコインを返してください」
「断ったら?」
「その時は・・・最悪の事態を招くことになります」
チョン・イノがそう言った途端、ドクジャに人々が襲いかかる。
「この野郎!今すぐコインをよこせ!」
「殺してコインを奪うんだ!」
「死ね!クソ野郎!!」
中心グループのメンバーが先頭にたち、ドクジャを襲う。
ドクジャは剣を鞘から抜いて振るう。
「えっ?」
男は、自分の腕が切り落とされたことに唖然とした。
「ぐあああああああああ!!」
一瞬遅れて痛みに呻く男。
「呆れたね。みんな俺のせいでこうなったと本気で思っているんですか?」
「全知的な読者の視点から」エピソード6 ネタバレ1
「全知的な読者の視点から」エピソード6 ネタバレ1
「全知的な読者の視点から」エピソード6 英語小説版を読んだのであらすじを書きます。
※自動翻訳を頼りに読んでいるため、解釈ミスがあるかもしれません。
※この記事はLINE漫画の「全知的な読者の視点から」22話にあたります。
※原作小説と漫画で差異があります。
これまでのお話
エピソード6 審判の時間(1)
ドクジャは息が上がっていた。
トッケビは「信じられない・・・せ、星座の皆さん、ご覧になりました?これは現実でしょうか?ま、まだシナリオの前半なのに「エーテルブレード」が登場するとは」と言った。
[星座「深淵の黒炎龍」が目を見開いています]
[少数の星座が自分の目を疑っています]
[星座「緊箍児の囚人」が満足気に毛を抜きました][500コイン支援されました]
[しおり2番の活性化が終了しました]
[登場人物「イ・ヒョンソン」に対する理解度が上がりました]
「正確にはエーテルブレードではないんだ。残念ながらこれは使い捨てだ。本物はもっと強い」
魔力で生み出した刃が消失した。
[「折れた信念」の耐久性が失われました。このアイテムはこれ以上、使用できません]
「そ、そうだ。厳密に言うと、魔力を吸収して刃を作る、「折れた信念」に「白清罡気」を吹き込んだから。すごいな。なぜピヒョンのチャンネルにはこんな奴がたくさんいるんだよ。」
ピヒョン羨むトッケビにドクジャはサブシナリオの報酬を強請る。
[サブシナリオのクリア条件を満たしました!]
[500コイン獲得しました]
[少数の星座があなたの作ったシナリオに感動しています]
「と、ところでトドメは刺さないのか?」
トッケビは言った。
「俺は不殺生主義なんだ」
「ふ、不殺生・・・?」
「命を奪うのは好きじゃない」
ドクジャは平然と嘘をつき、とまどうトッケビはどもりながら言う。
「こ、こいつを殺したら巨額の報酬が手に入るのに?今なら7級悪魔種の最初の殺害者として、た、確か7000コイン以上支援されるんだぞ!」
[星座「悪魔のような炎の審判者」が流石だと感嘆しました][100コイン支援されました]
[星座「隠密な策略家」が意味深な笑みを浮かべています][100コイン支援されました]
「7000コインがどれだけの大金かわかっているのか?」
「殺さないよ。宝箱を開けるからあっちへ行け」
トッケビにイラついたので追い払い、宝箱に近づく。ここに来た本当の目的は『 闇の番人』ではない。
ブスッ!
[7級悪魔種 「闇の番人」が死亡しました]
トッケビは笑い、ドクジャ達は『闇の番人』の方をみた。
「ハハ・・・ハハハ!これで私も強くなれる!ドクジャめ!ざまぁみろ!こんな世界でなにが不殺生だっ!」
『闇の番人』を殺したのはハン・ミョンゴでした。それから怒涛の勢いでメッセージが聞こえてきた。
[7級悪魔種を最初に殺しました]
[不可能な偉業を成し遂げました]
[8000コイン獲得しました]
[貢献者︰キム・ドクジャ ハン・ミョンゴ]
これらのメッセージがハン・ミョンゴにも聞こえたはずだ。ただし、トドメをさしただけなのでコインは数枚しか貰えなかっただろう。
「それだからいつまでも捨て駒の人生なんだ!少しは学習しろよ!」
[7級悪魔種を殺したため、魔王「激怒と情欲の魔神」が殺害者の存在に気づきました]
[魔王「激怒と情欲の魔神」は眷属にトドメを指した化身に死ぬまでつきまといます]
[魔王「激怒と情欲の魔神」がトドメをさした化身に恐ろしい呪いをかけます!]
[トドメを刺した化身︰ハン・ミョンゴ]
「えっ!こっ、このメッセージはなんだ?」
ハン・ミョンゴは一瞬固まり、そして慌てた。
「あれ、言わなかったか?あえて殺さなかった」とドクジャはとぼけた。
悪魔種は1人の魔王を崇拝し、「闇の根」を通じてその魔王の権能を一部継承する。そのため、悪魔種を殺すということは1人の魔王を敵に回すことを意味する。中でも魔王「激怒と情欲の魔神」の呪いは、殺害者が「最も恐れていること」の中の1つを実現させる。何が起こるかは分からないが恐ろしい目にあうのは間違いない。
[星座「隠密な策略家」があなたの邪悪さに感心しました]
[星座「隠密な策略家」があなたのシナリオを〈スターストリーム〉に推薦しました]
ハン・ミョンゴは魂が抜けたように空を見つめた。
ユ・サンアは困惑し、リ・ギルヨンは瞳を輝かせてドクジャを見ている。ドクジャはまるで何も無かったかのように笑いかけた。
「宝箱を開けてみましょう」
3人はそれぞれ宝箱を探して、開けた。
ユ・サンアは【魔力回復のブレスレット ランクD】、リ・ギルヨンは【古びた鉄の盾 ランクD】を得た。
ユ・サンアは少しガッカリした様子で「意外と少ないですね」と言った。彼女の言葉はもっともだ。なぜならそれは、昨日薬水に向かった主人公ユ・ジュンヒョクが良いアイテムをほとんど持っていったからだ。
「まだメインの箱が残っています」と言ってドクジャは宝箱を開けた。
【魔力火炉 1人あたり1個しか所持できません】
「これはなんでしょうか」
「うーん、何となくわかる気がします」
実はこの【魔力火炉】こそが今回のサブシナリオの目玉アイテムだ。
ドクジャは魔力で火をつけ、ネズミの肉を焼く。すると、5秒で甘い匂いがしてネズミの肉がこんがりと焼けた。
「お肉!」
「いい匂い・・・食べても問題ないですか?」
「俺が試しに食べてみますね」
ドクジャは肉にかぶりついた。噛んだ瞬間、肉汁が溢れ出した。ほどよい脂身と肉汁・・・本を読んで想像した味と全然違うな。
「食べてください。問題なさそうです」
サンアさんとギルヨンにそう言った瞬間、2人は目を輝かせて肉を焼き始めた。
[少数の星座がヨダレを垂らしています]
[何人かの星座がその味を知っているとうなづいています][少数の星座から100コイン支援されました]・・・メッセージは途絶えません。
ドクジャは久しぶりの食事の美味しさに感動し、やっぱりチャンネルはグルメに限ると思った。
いつの間にか、元気になったハン・ミョンゴが躊躇いがちにドクジャに声をかけた。
「あの、ドクジャさん。さっきは私がどうかしてた・・・」
「遠慮せずに食べてください」
「ありがとう!!!」
「空腹のまま死なれても気の毒だし・・・」
ドクジャがそう言うと、ハン・ミョンゴの顔から血の気が引いた。
冗談のように言ったけど、ハン・ミョンゴは本当に死ぬだろう。「激怒と情欲の魔神」の呪いは、ユ・ヒュンジョクさえ解くのが困難だった。
みんな空腹から黙々と肉を食べた。火炉の炎のせいか、少し感傷的な雰囲気だ。
ふと、ユ・サンアと目が合い、彼女は沈黙を破る。
「ドクジャさんはどうしてこんなに詳しいんですか?初めて見る獣の調理法も知ってるし・・・」
「あっ!それは・・・」
「日頃からファンタジー小説を沢山読んでいたおかげでしょうね。私はドクジャさんが苦労して捕らえた獲物を食べるだけの役立たずですけど・・・」
「サンアさんが悪魔種の言語を聞き取れたのは外国語の勉強を頑張ったおかげです」
「そうですか?そう言ってくれると嬉しいです」
ユ・サンアはそこまで言って、ドクジャの視線の先にある、宝箱をみた。
「ところで、さっきから箱をずっと見てますけど、何かに使うんですか?あれ?箱の表面に・・・文字が」
まさか・・・この文字も読めるのかっ?
「ランダム、アイテムボックス・・・?」
クソっ!これが翻訳スキルが重要だった理由だ。
ドクジャは無表情で負け惜しみを言った。
「すごーい。サンアさんのおかげで内容がわかりました。俺も外国語を勉強しておけば・・・」
これを最初に発見したのは、たしか「飛天狐里」だ。2つの「魔力火炉」のうち1つを持ち去ったユ・ジュンヒョクもこれを知らなかったはず。この倉庫の本物の宝は「黒い箱」だということを。なぜならユ・ヒュンジョクは6回目の回帰で知るからだ。
「早く使ってみてください」
ユ・サンアは言った。
「いいんですか?」
「もちろんです!ここで手に入るアイテムは全部ドクジャさんが使ってください。誰も異論はないはずです」
ドクジャは闇の番人から取った7級悪魔種の核と折れた信念を黒い箱に入れた。
『あ、あれ?なぜその箱がここにあるんだっ!もう出荷禁止になったはずなのに!』
トッケビが慌てて言った。
【限定版ランダムアイテムボックス】
過去のシナリオで限定版として販売されたコインアイテム。このコインアイテムはスターストリームの管理局によって強制的に回収措置が取られた。「下位アイテム」を入れたら必ず「上位アイテム」が出てくるという設定はシナリオのバランスを崩すほどの波及力を持っていたからだ。ちなみに、この箱の販売価格は100万コイン。星座はこのバカげた価格設定に腹を立て、このアイテムを発明したトッケビは管理局から解雇された。
『せ、星座の皆様、ええっと、あれが・・・何故ここにあるのかわかりません!エヘヘ・・・放送終了っ!!』
[#BI-7623チャンネルが一時的に終了します]
トッケビがチャンネルを終了してしまったので星座の反応がわからず、ドクジャは残念だなと思った。
ドクジャが箱の蓋を閉めた瞬間、箱の隙間から眩いほどの光が漏れる。
[入れた剣と同じ種類のアイテムがボーナスとして出ます]
[ランダムガチャが始まります]
ドドドドドドと振動する箱。
ランダムアイテムボックスから出てくるアイテムのランクはCからSSS。ドクジャはAランク以上であることを祈る。
[該当する星座と関係のあるアイテムが出現する確率が大幅に上がります]
これはドクジャにとっても予想外でした。
[上位ランクのアイテムが出現しました!]
[ランダムアイテムボックスの使用回数が0になりました]
箱の振動が止まり、隙間から漏れていた眩い光が消えた。
「開けますね」
ドクジャは緊張した面持ちで言った。
箱を開けると一振の剣があり、ドクジャはそれを握り、天にかざす。
〈アイテム情報〉
名前︰折れない信念
ランク︰星遺物
説明︰遥か昔、グルンシアードの大魔導時代を率いていた英雄「カイジェニックス」の剣。カイジェニックスの偉大なエーテル支配力が宿っているため、火、闇、神聖の力を有する「信念の刃」を生成することが可能。サブ効果として着用時に体力と筋力のレベルを2ずつ上昇させる。
「ドクジャさん、なんかすごそうなアイテムですね!」
大収穫だ。アルファベットランクではなく星遺物ランクのアイテムが出るとは!
「俺が使ってもいいですよね?」
ドクジャがサンアとギリョンに確認すると2人はこくこくうなづいた。
[星遺物を獲得しました]
[星遺物の主があなたについて知りたがっています]
「では、そろそろ戻りましょう。犬ネズミは外にも沢山いるし、魔力火炉さえあれば問題ないでしょう。ギリョンの「多種交感」を使って・・・」
「ドクジャさん、近くに昆虫が1匹もいないんです」
闇の番人の威圧に押しつぶされたか。
「1匹も・・・?」
「呼ぼうと思えば、1匹だけ呼べるけど・・・」
ギリョンは「多種交感」を使った。
ギリョンの目は徐々に焦点が合わなくなり、鼻血をたらし始めた。
「ギリョン・・・?」
ドン!
突然、地下の天井、つまり地上が大きく揺れた。
続きはこちら
「全知的な読者の視点から」エピソード5 ネタバレ4
「全知的な読者の視点から」エピソード5 ネタバレ4
「全知的な読者の視点から」エピソード5 英語小説版を読んだのであらすじを書きます。
※自動翻訳を頼りに読んでいるため、解釈ミスがあるかもしれません。
※この記事はLINE漫画の「全知的な読者の視点から」21話にあたります。
※原作小説と漫画で差異があります。
これまでのお話
エピソード5 闇の中の番人(4)
ドクジャは『闇の番人』と戦っていたが、苦戦していた。
「は、母親・・・?」
ユ・サンアが呟いた。ドクジャはいつの間にか近づいていたサンアに下がるように言った。
「いや、あの怪物が「母親」と・・・ええっと・・・カルド エミレン?あれ?発音が違ったのかしら・・・アケドゥ?」
『カルリドゥ!』
『闇の番人』がサンアの声に答えるように叫んだ。
『カルリドゥ!』
サンアは言葉が伝わったのか疑問に思い、ドクジャは言語に長けているサンアがスペイン語の次は悪魔種の言語まで習得したのかと、サンアのスペックの高さに驚く。
[登場人物の「ユ・サンア」がスキル「通訳Lv.3」を発動しました]
「あいつなんて言ってますか?せっかくだから言い分を聞いてみましょう」
「なぜかずっと・・・「母親になれ」と言ってます」
『カルリドゥ!』
「まだ独身なのに・・・無理です!」
『カルリドゥ!』
『闇の番人』はハン・ミョンゴを見ていった。
「父親ならまだしも、私は男だぞ!」
ハン・ミョンゴが答えた瞬間、『闇の番人』からハン・ミョンゴを目掛けて触手が伸び、ハン・ミョンゴの口に触手が入った。
「ううっ!」
ドクジャとサンアは母親の意味を正しく理解した。
「サンアさん、まだ子供は欲しくないですよね?」
「もちろんです!」
悪魔種は他の種の胎内に受胎をさせる。おそらく、今も、ハン・ミョンゴにっ・・・!
ドクジャはハン・ミョンゴに繋がる触手を切った。
『グアアァァ!カルリドゥー!』
触手がドクジャを襲う。ドクジャはそれを切り落とす。しかし、数本の触手を切り落としたところで、武器が壊れた。
こいつらは魚竜と違ってクエスト用の怪物じゃないから俺たちに勝ち目はない。だから、こいつが消えた後に宝箱を開けるのが当初の計画だった。なのに、ハン・ミョンゴのせいで・・・。
しかし、計画とはアクシデントに備えて立てるものだ!
「トッケビ!見てるんだろう?」
『う・・うっ・・・し、知ってたのかよ』
「俺に届いた郵便物があるはずだ。今すぐよこせ」
『へへへっ。そ・・それはピヒョンが管理してる。わ・・・私は知らん」
「とぼけんな!お前はピヒョンの代理だろ。星座たちがキレてるぞ」
[星座「緊箍時の囚人」がトッケビ「沸流」を責め立てています!]
[星座「悪魔のような炎の審判者」がトッケビ「沸流」を脅しています!]
『わ・・・わかったよ。でも一回だけだからな。面白そうだから特別に、きょ・・・協力してやるよ!』
[取引所からアイテムが届いています]
[アイテム「折れた信念」を獲得しました]
[契約効果により仲介手数料が免除されました]
届いた郵便物とは魚竜のコアを競売にかけたコインで購入したアイテムだ。
『キッ』と『闇の番人』が言った。
『そんな武器で倒せるのか?そ・・・その剣は折れてるし、と・・・特殊なスキルを持ってないと使えないぞ?』とトッケビがクスクス笑う。
[アイテム:折れた信念 ランクD]
もちろんドクジャは、全てを知ったうえで購入した。
[使用するには古すぎるアイテムです。耐久性が落ちているため本来の性能を発揮できません]
ドクジャのスキルが発動し、『闇の番人』とトッケビが驚愕する。
ドクジャは魚竜を倒したあと、ピヒョンからスキルを1つ購入した。
[専用スキル白清罡気が発動します]
[「折れた信念」があなたの魔力に反応します]
[「信念の刃」が発動します]
折れた剣の先に魔力の刃が現れ、『闇の番人』を切る。
『グアアアアアアアッ!!』
『闇の番人』がうめき声を上げた。
よし!これなら勝算はあるぞ。
「信念の刃」は悪魔種相手に最高の性能を発揮する武器。威力はあるが、凡人であるドクジャが扱うには魔力の消耗が激しい。
俺には「戦闘センス」も「剣術錬磨」もない。
強力な剣を手に入れても強い剣士になれるわけではない。
でも俺は、剣士じゃなく読者だ。
[特製効果により既に読んだページに対する記憶力が上昇します]
[専用スキル「しおり」が発動します]
[しおり2番が活性化されました]
読者は読者なりの方法で戦うまでだ。
[スキル「しおり」のレベルが低いため活性化時間が短縮します][活性化時間:1分]
[登場人物に対する理解度が低いため該当する人物が持つスキルの一部のみ活性化されます]
[「武器訓練Lv.1」が活性化されました]
『グオオオオオオッ!』
切った足の反対側の触手!そして2回の連続攻撃の後は必ず、一瞬の隙が生まれる!
『カ・・・カル・・・ミエン、デロ・・・』
「『私の攻撃をどうやって全部・・・』と言っています」
[登場人物の「ユ・サンア」が「通訳Lv.3」を発動中です]
「それは・・・日頃からたくさん、本を読めばいい」
続きはこちら↓
「全知的な読者の視点から」エピソード5 ネタバレ3
「全知的な読者の視点から」エピソード5 ネタバレ3
「全知的な読者の視点から」エピソード5 英語小説版を読んだのであらすじを書きます。
※自動翻訳を頼りに読んでいるため、解釈ミスがあるかもしれません。この記事はLINE漫画の「全知的な読者の視点から」20話にあたります。
これまでのお話
エピソード5 闇の中の番人(3)
チョン・ヒウォンが「ああ・・・あのおじさん足を引っ張ってくれたわね・・・」と憤慨し、イ・ヒョンソンは「すみません、手遅れでした」と悲しそうな声を出した。ドクジャはイ・ヒョンソンの肩を軽く叩き「誰も何もできなかったでしょう」と言う。
彼らが消えた穴からは何らかの力がわずかに吹き出していて、明らかに普通の穴ではなかった。穴は真っ暗で陰鬱とした雰囲気だ。
ドクジャはスマホを取り出した。残量はわずか5%。夜明けに、食料と引き換えにモバイルバッテリーを1つ手に入れている。ドクジャは滅生法を読み返し、ある一節をみつけた。
[『闇の淵』は犬ネズミの生息地であり、『闇の根』から生まれた空間。酸素の代わりにエーテルを吸うネズミは『闇の淵』の近くにいない限り自然に成長しません。]
ドクジャはほとんど覚えていたが、見直してみる価値はあると思った。想像通り、目の前にある暗い穴は『闇の淵』への入り口だった。ドクジャは、お目当ての部分を読み終え、スマホをポケットに入れた。
イ・ヒョンソンは不満げな顔でドクジャをみていた。
「2人が消えた穴に入ります。でも大人数で入ると危険なのでイ・ヒョンソンさんとチョン・ヒウォンさんはここで待ってください。何かが起こったら合図を出します」とドクジャはいった。
びっくりしたヒウォンは尋ねた。
「ギリョンと二人で行くのですか?」
「ヤツらを追うためにはギリョンの能力が必要なんです」
彼女が強く反対しようとした時、ドクジャはイ・ヒョンソンを呼んだ。
「イ・ヒョンソンさん、チョン・ヒウォンさんは体調が悪いので様子を見ていてください」
イ・ヒョンソンは何かを悟ったようだった。
「わかりました」
チョン・ヒウォンの呼吸は乱れていた。彼女は有毒な霧におかされたので体調が完全に回復していなかった。
ドクジャとギリョンは穴に飛び込んだ。
穴は地面に対して垂直に掘られていたが、まるで重力が働いているかのように普通に歩くことが出来た。これは、魔法の力によるものだ。
「こっちです」
黒エーテルにすべての光を吸収されるため、前後左右の区別すら難しい『 闇の淵』。ギリョンの「多種交感」の能力がなければ、またコインを使っていただろう。
「ドクジャさん、さっきのはわざとでしょ?」
ギリョンはドクジャに問いかけた。
「ハンさん立ちを連れ去った怪物、わざと見逃したでしょ?あの時、ドクジャさんの顔を見ていたんです」
ドクジャはギリョンを侮れない奴なので下手に誤魔化さない方が良いと判断し、見逃したことを素直に認めた。見逃した理由を問うギリョンにドクジャは説明する。
「ネズミは獲物を宝物と同じ場所に保管する習性がある。たまに奴らは珍しい物やアイテムを運んだりする。ただ、道が非常に複雑なのでその場所を見つけるには奴らが通った道を辿るしかないんだ」
ギリョンは黙っていた。ドクジャは話を続ける。
「ハン・ミョンゴが連れていかれることに期待してたけど、サンアさんまで連れていかれるとは思ってなかった」
「じゃあドクジャさんの目的は2人を救うことではなく、アイテムですか?」
「そうだよ。がっかりした?」
「いや。ドクジャさんは嘘が苦手です。そんな人だったら地下鉄で僕を助けないですから。僕はドクジャさんを信じています」
[一部の星座が涙を浮かべています]
[200コイン支援されました]
ドクジャは、自分を簡単に信じたギリョンは大人びているが、この世界には子供の『大人らしさ』を利用する卑劣な人間が大勢いることを知らないので、まだ子供だと思った。
「ドクジャさん。あなたは神様ですか?それとも主人公?」
ドクジャはギリョンの鋭い質問に驚いた。現代の子供はいつも物語が身近にあるからか?それとも何かを知った上での発言か?
「神でも主人公でもない。むしろ、主人公に憧れている方だ」
「でも何か知っているんでしょ?」
ドクジャは少し考えてから、「そうだ」と言った。
「それじゃあ1つ教えてください」
「分かれば答えよう」
「シナリオを全部クリアしたら、願い事は叶いますか?」
願い事?
「普通、こういう話の最後にはご褒美がある・・・そうでしょ?」
暗闇の中でリ・ギリョンの声は震えていた。亡くなった母親を見たときの、ギリョンの表情が突然頭に浮かんだ。
この世界を受け入れた人間は、それぞれの方法でこの世界に適応していく。
何かに支配される者もいれば、何かを信じ頼る者もいる。
そして、非合理的な感情を抱くものも・・・。
「叶うよ」
暗闇の中でよかった。ギリョンは俺の表情をみることができないから。
汚いと罵られても仕方ない。
俺は卑劣な大人で、この子は生きることを選択したんだ。
「もうすぐ2人のところに着きます」
周囲の黒いエーテルは急速に収縮していた。それは、『闇の根』が近くにある証拠だ。
ドクジャは緊張してトゲを掴んだ。
[少数の星座が息をひそめています]
ネズミの鳴き声がきこえ、音が近づくにつれて燃え上がる暗火の光が強くなる。そして、火の光の奥にボロボロの箱を見つけた。予想通りの場所に来たと確信した瞬間、メッセージが耳に響いた。
[サブシナリオが更新されました]
[[犬ネズミの宝の倉庫]に入りました]
「ドクジャさん、あれはっ・・・」
「静かに」
リ・ギリョンが宝箱を発見した直後、ドクジャはギリョンの小さな口を塞いだ。
滅生法の世界は執拗だった。星座はキャラクターの逆境を楽しむためにシナリオを追加した。宝箱には通常、トラップが仕掛けられていて、システムメッセージでさえ信用できない。
「宝箱には宝だけが入っているとは限らない」
[星座[深淵の黒炎龍]はがっかりしている]
深淵の黒炎龍、彼は私が死ぬことを望んでいた。
しばらく待つと、宝箱の周りに犬ネズミが集まってきた。犬ネズミが一定数集まると黒エーテルの火が増え、辺りが明るくなった。
そして、声が聞こえてきた。
「何もかも君のせいだ」
その声は知っている声だった。驚いたギリョンの肩をしっかりと握る。
「私のせいってどういう事ですか?」
「き、君が地下鉄に乗らなければこんな目にあわずに済んだんだ」
「それとこの状況は何も関係がないと思います」
「だ、だって、君が自転車なんかで通勤するからっ!」
「もしかして、部長が私の自転車を盗んだんですかっ?」
「私の車で送ってやると言ったのに、君がことごとく断っただろ!」
「答えてください。私の自転車を盗んだんですか?」
メルセデス・ベンツSクラスを運転している人が地下鉄に乗った謎が解けた。
実際、ユ・サンアは美人だ。会社だけでなく駅でもサンアに見とれていた男性はたくさんいた。
[星座[悪魔のような炎の審判者]が化身ハン・ミョンゴを嫌っています]
ハン・ミョンゴの顔は暗闇の中で見てもハッキリとわかるほど真っ赤だった。
「あぁ!私が盗んだ!文句あるか?」
「逆ギレですか?他人の物を盗んだのだから犯罪です!!」
「何が犯罪だ!君が私の誘いを理ったのが悪いだろう!」
[星座[緊箍児の囚人]がくだらない討論に呆れています]
予定外だが仕方ない。ドクジャは静かにとげを握った。
「私は君に何もしていないじゃないか!上司として部下を家まで送ってやろうと思っただけなのに!!君が何度も断るからっ・・・!!」
トゲを全力で投げる。トゲはハン・ミョンゴの口角をかすり、暗闇の中を突き進む。
「うわあぁぁあぁああぁ!!な、なんだっ!?」
[星座[緊箍児の囚人]が喜んでいます]
[100コイン支援されました]
「ドクジャさん!」
ユ・サンガが私に声をかけたが、私は彼女を見ていなかった。
バリバリ・・・バリッ!!
トゲが闇を突き破る。
[『 闇の番人 』が現れました]
[サブシナリオが更新されました]
[サブシナリオ『番人の退治』が始まります]
奴隷が王にひれ伏すように、ネズミが地面に倒れた。仄かな光の中に死神のような触手のモンスターが現れた。
リ・ギリョンの顔色が急激に青くなり、地面に蹲り吐き気を催し始めた。ギリョンと繋がっていた虫たちが潰され、繋がっていたギリョンもダメージを受けたからだ。
「多種交感はあと何回使える?」
「たぶん1・2回は使えます」
「わかった。しばらく休んでて」
ドクジャはユ・サンガとハン・ミョンゴを拘束するつるをナイフで切った。ナイフを数回動かしただけなのに、ツルに触れた部分が腐食し刀が熔けてしまった。これが悪魔種の力。
7級悪魔種『闇の番人』
多くの怪物の中でも悪魔種は独特な種族といえる。ネズミ達の宝は、悪魔種への供物に近い。同級でも悪魔種は怪獣種と次元が違う。
[『闇の番人』が魔王の加護を受けました]
『カミョン デル イトゥル』
悪魔種は独自の言語をもち、魔王を崇拝し、『闇の根』を通じて魔王の力を継承する。つまり、悪魔種を倒すことは魔王と敵対することを意味する。
[『闇の番人』が「恐怖」を発動します]
[専用スキル「第4の壁」が「恐怖」の効果を中和します]
「グワァァッ・・・イトゥル!!」
ドクジャには何を言っているか分からなかったが、状況は良くないので出来れば戦いたくなかった。
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「全知的な読者の視点から」エピソード5 ネタバレ2
「全知的な読者の視点から」エピソード5 ネタバレ2
「全知的な読者の視点から」エピソード5 英語小説版を読んだのであらすじを書きます。
※自動翻訳を頼りに読んでいるため、解釈ミスがあるかもしれません。
この記事はLINE漫画の「全知的な読者の視点から」19話にあたります。
これまでのあらすじ
エピソード5 闇の中の番人⑵
仲間たちは健闘した。実は少し意外でした。特に、イ・ヒョンソンとジョン・ヒウォンはとても強かった。
戦闘は前衛3人、後衛3人になった。戦闘が始まってから1分も経たないうちに、数匹のネズミが死んだ。
イ・ヒョンソンはネズミを圧倒し、額の汗を拭って「私は生きていけると思います」と言った。
彼らが総合能力値をあげたらそれほど弱くなかった。それでも、イ・ヒョンソンの考え方はこの世界では非常にめずらしい。普通の人間は、モンスターに遭遇した時に彼ほど自然と戦うことはできない。将来、彼がスティールソードの異名を得るわけだ。
しかし、もっとすごいのはチョン・ヒウォンでした。剣道を習っていただけあって刀を振るたびに犬ネズミのどこかが切り取られた。しかし、戦闘が続くとチョン・ヒウォンが空振り、犬ネズミを1匹取り逃した。「1匹取り逃しました!」と叫ぶ声は震えていた。彼女の唯一の弱点は、コインのほとんどを筋力に使用した影響で体力を上げられず、持久力が低くなったことだ。
犬ネズミは頭が良かった。本能的に弱いと思われる、リー・ギルヨンに向かった。しかし、それは誤った選択だった。
リー・ギルヨンの手によって鈍器で頭を殴られた。彼は筋力が弱かったが、ユ・サンガが駆けつけ犬ネズミに槍を突き刺す。ネズミはしばらく抵抗し、ユ・サンガは戸惑ったが槍から手を離さなかった。
ドクジャはユ・サンガが戦闘に慣れるのは難しいだろうと正直思っていたので驚く。通常、ハン・ミョンゴのようにパニックになるのは普通のことだ。
戦闘中、ハン・ミョンゴは人影に隠れていた。しかし、うまく隠れることさえできず、脛の近くを出血していた。
そして最後の犬ネズミを討伐し、あたりは静かになった。
ドクジャは武器から血を払い、みんなを見た。ハン・ミョンゴ以外の全員が軽度の擦り傷を負ったが、大きな怪我はなかった。素晴らしい初勝利だ。
チョン・ヒウォンはドクジャに何匹倒したか尋ねた。4匹と答えるドクジャに彼女は「チッ、私は2匹」と答え、イ・ヒョンソンが「私も3匹倒しましたよ」と言う。
イ•ヒョンソンの誇らしげな宣言を聞き、ドクジャはプライドが傷ついた。ドクジャの総合能力値は高いのに、イ・ヒョンソンとの差が1匹だけだったからだ。
スキルを使って、イ・ヒョンソンのステータスウィンドウを見た。
ーーーーーーー
名前:イ・ヒョンソン
年齢:28歳
後見星:鋼鉄の主
専用特性:悪事を見過ごした軍人(一般)
専用スキル:[銃剣術Lv.2][偽装Lv.1][忍耐力Lv.1][正義感Lv.1][武器訓練Lv.2]
聖痕:[山を動かすLv.1]
総合能力値:[体力Lv.12][筋力Lv.9][機敏Lv.9][魔力Lv.6]
総合評価:特性進化のきっかけが少しずつ近づいています。あなたに対する信頼度がかなり高いです。彼の後見星があなたを警戒しています。
※現在、スターターパックを適用中です。
ーーーーーーー
スターターパック。スターターパックは化身の総合能力値がレベル10以下の時に使用できるコインパッケージだ。総合能力値のレベルを1つずつ上げてくれると同時に、前半で役立つ熟練スキル「武器訓練」を学べるとても実用的なアイテム。これが彼が強かった理由だ。鋼鉄の主はイ・ヒョンソンを相当気に入ってる。
ドクジャは少し羨ましかった。コインを持っていたが既に総合能力値が10を超えていたので、スターターパックを購入しても損をするだけだったからだ。
ドクジャはみんなに「今日の食事を準備する必要があるのでネズミを集めましょう」と言う。
「ちなみに、どうやって調理するんですか?このままでは食べられないですよね」と聞かれ「今は食べられませんが、方法はあります」と答え、全員が沈黙した。ドクジャはしまったと思った。
「すみません、一つお聞きしたいのですが」とイ・ヒョンソンが最初に口を開いた。
「ドクジャさん、あなたは多分、この状況について何か知っていますよね?」と聞かれてしまった。
ふと、滅生法の回帰者ユ・ジュンヒョクの言葉を思い出した。ドクジャは回帰者達もこんな気持ちだったのだろうかと思った。ドクジャは白々しく「勘」と答えるべきか、ユ・ジュンヒョクのように嘘をつくか悩んだ。
[星座「隠密な策略家」があなたの答えに期待しています]
[少数の星座がどう答えるか注目しています]
ドクジャが読者の観点でベストな答えを考えているとき、悲鳴が聞こえた。
それこそ、ドクジャの求めていた答え・・・[答えなくても良い状況を作り続ける]ことだった。
[星座「隠密な策略家」はあなたの選択にうなづいています]
チョン・ヒウォンが叫び、イ・ヒョンソンが走った。しかし、ネズミの行動は誰よりも速かった。ネズミは「た、助けてくれっ・・・!」と叫ぶハン・ミョンゴの片足を咥えたままトンネルに引き摺り込んだ。ユ・サンガが槍を振り、ハン・ミョンゴが槍に掴まる。イ・ヒョンソンが2人を掴もうとしたが、ネズミと2人は既に地面に姿を消していた。
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「全知的な読者の視点から」エピソード5 ネタバレ1
「全知的な読者の視点から」エピソード5 ネタバレ1
「全知的な読者の視点から」エピソード5 英語小説版を読んだのであらすじを書きます。
※自動翻訳を頼りに読んでいるため、解釈ミスがあるかもしれません。
エピソード5 闇の中の番人⑴
シナリオのペナルティにより食料を失い、毎日「生存費」100コインが徴収されることになった。ドクジャは食料を失うことは知っていたが、「生存費」は滅生法にでてこなかったため知らなかった。ピヒョンとの契約が変化をもたらしたのだろうと推測するドクジャ。
チョン・ヒウォンは、ドクジャに食料を失うことを知っていたのかと聞く。ドクジャは、ドッケビが人間に嫌がらせのためにそうすることを予想したと答えた。
ドクジャはチョン・インホが食料を失うことをドクジャが知っていたのではないかと疑ったことを予想し、【チョン・インホへの理解が深まりました】というメッセージが現れた。スキル︰全知的な読者の視点が有効な人物に対する理解度を上げるには、相手の思考を予想することかと推測したが、メッセージが現れるときとそうでないときがあると気づいたドクジャ。
チョン・インホは、偵察隊に参加しなければ食べ物を支給しないと駅にいる全員に宣言する。全員、何一つ食べ物がないと理解しているので反発はなく、ひとりまたひとりと偵察隊へ志願する。状況は悪化したものの、再び権力を取り戻したことにチョン・インホは希望をもった。
ドクジャはイ・ヒョンソンに「世界は変わったので食べ物も変わらなくてはならない」と言う。薬水駅へのトンネルを見つめ、モンスターを狩ると告げる。
ドクジャが仲間たちと薬水駅へ続く地下鉄の線路に立っていると、チョン・インホがトンネルの先に進むのか尋ねる。
チョン・インホはまるでリーダーのように「シナリオを進めるチームが必要だ」と言い、ハン・ミョンゴを連れて行くよう指示する。
このやり取りの間に、チョン・インホの理解度が上がった。ドクジャは、キャラクターの理解度が上がる条件を1.キャラクターの好感度が上がった時と信頼を得た時、2.キャラクターの思考を正確に推測した時だと理解した。
こうして、薬水駅へのトンネルを進むパーティーメンバーが決まった。メンバーは、ドクジャ、イ・ヒョンソン、イ・ギリョン、ユ・サンガ、ハン・ミョンゴ、チョン・ヒウォンの6名。
彼らがトンネルに足を踏み入れるとサブシナリオが始まった。
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サブシナリオ-食料の獲得
カテゴリ︰サブ
難易度︰E
クリア条件︰食料として使用出来るモンスターを直接狩り、調理します。
制限時間︰なし
報酬︰500コイン
失敗︰???
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仲間たちは真っ暗なトンネルに怯み、ここから先は危険なのでギリョンを置いて言った方が良いのではないかと、無駄な議論を始めた。ドクジャは仲間たちに、世界は変わりステータスをあげることで強くなれるので女性や子供が弱いということは無いと言う。そして、ギリョンに能力を使うよう指示をした。ギリョンは昆虫とコミュニケーションをとることができる、昆虫採取というスキルを持つことを説明し、実際にゴキブリを使って100歩先まで安全だと言う。
仲間たちはギリョンの圧倒的な偵察力に驚き、トンネルを進む。
ハン・ミョンゴはユ・サンガにしがみつく。
トンネル内にはモンスターに敗れた人間の死体がある。ギリョン以外は恐怖に怯える。
ギリョンが人間ではない何かがあると言う。そこには9級地下種犬ネズミというモンスターの死骸もある。犬ネズミは地下のピラニア的存在。穴の中で群れで暮らし、獲物を狙う執拗なハンター。しかし、ネズミはユ・ヒュンジョクにより殺されていた。
滅生法で3回目のユ・ヒュンジョクが移動するのは今日か明日なはず。なぜ彼は焦って進んだのだろう?とドクジャは疑問に思う。
仲間たちからこのネズミを利用すればサブシナリオをクリアできるか聞かれ、ドクジャは直接狩るのが条件なのでクリアしたことにはならないと答える。では、食べることは可能かと聞かれ、今はまだ食べられないと答えた。なぜなら、調理には特別な火が必要だからだ。
ドクジャは、滅生法で得た知識を利用して仲間たちとネズミの骨で武器を作った。シナリオ開始時にはかなり良い武器だ。そして仲間たちに生き残るために、生存費以外のコインを総合能力値の上昇に投資するよう言う。そして仲間たちと安全地帯である100歩の範囲から前へ進む。
[サブシナリオ 食料の調達が始まりました!]
13匹のネズミが地面から這い出した。
ネズミが動き、戦いが始まった。
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