「全知的な読者の視点から」エピソード6 ネタバレ2
「全知的な読者の視点から」エピソード6 ネタバレ2
「全知的な読者の視点から」エピソード6 英語小説版を読んだのであらすじを書きます。
※自動翻訳を頼りに読んでいるため、解釈ミスがあるかもしれません。
※この記事はLINE漫画の「全知的な読者の視点から」23話にあたります。
※原作小説と漫画で若干差異があります。
これまでのお話
エピソード6 審判の時間 パート2
地上にはランクの高い怪獣がうようよいる。
まさかっ・・・!
「ギリョン!しっかりしろ!!おいっ、聞こえるか?」
もし呼んでいるのが蟲王種だとしたら・・・。
「あれ?ドクジャさん?」
「今すぐスキルを止めろ!早くっ!!」
ゴゴゴゴゴゴッ
「と、止まりました」
「お前っ・・・」
地上の蟲王種を呼べるとは。生き埋めにされる所だった。
「そのスキルはしばらく封印だ。俺がいいと言うまで使うなよ」
「はい」
ギリョンは、少し残念そうだった。
「闇の淵に入ると出られなくなります。小さな昆虫が出てくるまでここで待ちましょう」
闇の淵は下手をすると1・2日さまよい歩いてしまうほど危険な場所だ。
その時、ユ・サンアが手を挙げた。
「あの、駅に戻るだけでいいなら私が案内できると思います。似たようなスキルを持っています。糸で道を辿るスキルで犬ネズミにさらわれた時に念の為、糸を結んでおいたんです」
ドクジャはユ・サンアが滅生法にでてこないので彼女の特性を知らないことを思い出した。
「失礼ですが、サンアさんの特性を聞いてもいいですか?」
「あっ、答えづらいですよね」
「いえ・・・ドクジャさんのことは信用しているんですが・・・」
「いいえ、それでいいんです。これからも特性のことは人に教えないでください」
恐らく、ユ・サンアは契約に縛られていて情報を漏らすと命が危ないのだろう。ユ・サンアの契約主は本腰を入れて彼女を育てる気だ。
それにしても、迷路を脱出する「糸」か。俺の知っている星座かもしれない。「登場人物一覧」さえ見れれば1発でわかるんだけれど、今度こそ見れるかな。
[専用スキル「登場人物一覧」を発動します]
[「登場人物一覧」には登録されていない人物です]
[該当人物の情報を収集中です]
あれ?これは初めて見るメッセージだ。
#BI-7623チャンネルが開かれました
『 ったく・・・あの野郎!人のチャンネルに勝手なことを。ハハハ!皆さん!私が留守の間、頑張っていましたか?』
放送が再開し、トッケビ ピヒョンが現れた。
そのまま、糸を辿りながら歩き、チョン・ヒウォンとイ・ヒョンソンと合流する。全員揃ったところで犬ネズミを倒しながら駅を目指す。
チョン・ヒウォンとイ・ヒョンソンもすっかりお腹が空いていたので、早速犬ネズミの肉を食べる。
『 私がいない間、また派手にやってのけたようだな』
ピヒョンがトッケビ同士だけが使用する「トッケビ通信」でドクジャに話しかけてきた。今のピヒョンの声はドクジャにしか聞こえない。もちろん、化身であるドクジャに使用するのは明確な規定違反だ。
トッケビ通信でドクジャはピヒョンに話しかける。
「俺のせいで来れなかったのか?」
『まぁ・・・それもあるけど。急に放送を終了したことと広告が長すぎたことで管理局に警告を食らった。でも、もう細かいことは気にしない。また管理局に呼ばれたら、そこで頭を下げればいいさ。それより、ランダムボックスのことをよく知っていたな。まったく・・・黒歴史の残滓がまだ残っていたとは・・・』
「黒歴史?まさか、あのアホなコインアイテムを企画したのはお前か?」
『くそっ・・・あのとき欲をかかなければっ・・・! 』
トッケビ通信で会話をしているとは思いもしない、チョン・ヒウォンがドクジャに言う。
「ところで、魔力火炉の他にもアイテムを手に入れたみたいですね」
「はい。まぁいくつか」
鉄の盾を手に入れたイ・ヒョンソンが目を輝かせて鉄の盾を磨いている。
[登場人物の「イ・ヒョンソン」があなたにかすかな忠誠心を表しています]
そんなイ・ヒョンソンを羨望の眼差しで見るチョン・ヒウォン。ドクジャは半分呆れていた。
「アイテムの中に私が使えそうな物は?」
「ないです」
「その剣は?」
「俺が使います」
「もちろん、この肉はみんなに配りますよね?」
「コインをくれたら」
「・・・セコイですね」
「生存力が強いと言ってください。駅につきました」
駅に着いたものの、異様に騒がしい。
[有料精算まで残り時間20分です]
[生存費を用意してください]
コインが足りない人々が騒いでいるのだ。
[今日から毎晩0時に「生存費」として100コインを自動回収します。「生存費」が払えない場合、あなたは死亡します]
[「生存費」のペナルティーは2つ目のシナリオをクリアするまで続きます]
シナリオに真面目に参加していれば100コインを手に入れることはできたが、いきなり変わってしまった世界に適応し、犬ネズミを倒せる人間は希少だった。
「誰かコインを分けてください!うちの子はコインがないんです!!」
「必ず返しますので!」
「どうかコインを・・・」
「100万ウォン、いや・・・1000万ウォンで誰か100コインを売ってください!」
コインの値段が面白いくらいに高騰していた。シナリオが始まるまで無価値だったコインは、今ではすっかり貴重なものだ。
「偵察隊に志願した私の姉はどこですか?姉がコインをくれるって約束したんです!」
「どこだろうな?よく探してみろよ」
「えっ・・・!?」
駅を牛耳っている中心グループに女性が訴えている。
「本当に偵察隊に志願したって?その目で見たのか?お前も志願して探せばいい」
中心グループのメンバーは、真面目に答える気は毛頭ない様子で言った。
相手の女性は絶望で泣き始め、チョン・ヒウォンは激怒した。
ドクジャは「うずくまった者」であるチョン・ヒウォンの特性が進化しようとしていることを悟った。良い進化をするためにはある程度の忍耐が必要だ。
[登場人物の「チョン・ヒウォン」の特性が開花しようとしています」
ドクジャは口を開こうとした。
「ドクジャさん、いいところに来ました」
そのときチョン・イノが現れ、ドクジャを見て微笑みながら大声で話しかけてきた。嫌な予感がした。
「確か、コインをたくさん持っていましたね。いくらだったかな・・・」
[登場人物「チョン・イノ」がスキル「扇動Lv.2」を発動します]
この世界でコインは権力を意味する。
そして今の俺はーーー金湖駅の生存者の中で最も多くコインを持っている。
「コ・・・コイン?」
「誰が一番持ってるって?」
周囲はいっそう騒がしくなり、ドクジャに視線が集まる。
「ド・・・ドクジャさんでしたね?た・・・助けてください!お願いです!!100コインだけでいいので分けてください!」
見知らぬ女性がドクジャに縋る。
「ハハハ・・・ドクジャさん。私はコインが少なくて皆さんを救えませんが、ドクジャさんなら救えるでしょ?まさか皆さんを見捨てる気ですか?」
チョン・イノが言った。
俺に助けを求めているのはざっと見ても20人だ。彼らを救ったら俺は2000コインを使うことになる。コインを渡さないと俺は一番の悪党になるだろうな。だが・・・この中で俺に犠牲を強要できる人間がいるだろうか?
最初のシナリオは「原罪」だった。誰かの命を犠牲にして助かったのに、生き延びることすらできない無能な者たち。
『ハハハ!ストーリーが面白くなってきましたね。参考までに残り時間はあと10分です!』
ピヒョンは喜びに満ちた声で話、パーティーは神妙な面持ちでドクジャを見ている。
[星座「隠密な策略家」があなたの選択を待っています]
[星座「緊箍児の囚人」があなたの選択を待っています]
[星座「悪魔のような炎の審判者」があなたの選択を待っています]
ドクジャは短いため息を吐き、ゆっくりと瞬きをした。
「なるほど、コインが必要なんですね」
ドクジャは人々を見回した。
「でもーーー俺には関係ない」
これ以上、お前らに付き合うつもりもない。
「ぷっ・・・ハハハハ!ドクジャさんならそうくると思いました!」
「コインをたくさん持ってるんだろ!」
「少し分けてくれたっていいじゃないか!」
チョン・イノは爆笑し、見捨てられた人々はドクジャに詰め寄った。
「ドクジャさんは初めてここにきた時からそうでした。みんなに食料をコインで買わせた。あのとき、食料さえ買わなければここにいる人たちは助かっていただろうに」
チョン・イノが人々の怒りを煽る。
「チョンさんの言う通りだ!」
「ちくしょー!俺のコインを返せ!」
「お前のせいだ!」
「皆さんの言っていることは支離滅裂です!」
「ドクジャさんは悪い人じゃありません!」
ドクジャに詰め寄る人々を宥めようと、ユ・サンアとイ・ヒョンソンがドクジャを庇う。
「ドクジャさん最後のチャンスをあげましょう。皆さんにコインを返してください」
「断ったら?」
「その時は・・・最悪の事態を招くことになります」
チョン・イノがそう言った途端、ドクジャに人々が襲いかかる。
「この野郎!今すぐコインをよこせ!」
「殺してコインを奪うんだ!」
「死ね!クソ野郎!!」
中心グループのメンバーが先頭にたち、ドクジャを襲う。
ドクジャは剣を鞘から抜いて振るう。
「えっ?」
男は、自分の腕が切り落とされたことに唖然とした。
「ぐあああああああああ!!」
一瞬遅れて痛みに呻く男。
「呆れたね。みんな俺のせいでこうなったと本気で思っているんですか?」