「全知的な読者の視点から」エピソード6 ネタバレ1
「全知的な読者の視点から」エピソード6 ネタバレ1
「全知的な読者の視点から」エピソード6 英語小説版を読んだのであらすじを書きます。
※自動翻訳を頼りに読んでいるため、解釈ミスがあるかもしれません。
※この記事はLINE漫画の「全知的な読者の視点から」22話にあたります。
※原作小説と漫画で差異があります。
これまでのお話
エピソード6 審判の時間(1)
ドクジャは息が上がっていた。
トッケビは「信じられない・・・せ、星座の皆さん、ご覧になりました?これは現実でしょうか?ま、まだシナリオの前半なのに「エーテルブレード」が登場するとは」と言った。
[星座「深淵の黒炎龍」が目を見開いています]
[少数の星座が自分の目を疑っています]
[星座「緊箍児の囚人」が満足気に毛を抜きました][500コイン支援されました]
[しおり2番の活性化が終了しました]
[登場人物「イ・ヒョンソン」に対する理解度が上がりました]
「正確にはエーテルブレードではないんだ。残念ながらこれは使い捨てだ。本物はもっと強い」
魔力で生み出した刃が消失した。
[「折れた信念」の耐久性が失われました。このアイテムはこれ以上、使用できません]
「そ、そうだ。厳密に言うと、魔力を吸収して刃を作る、「折れた信念」に「白清罡気」を吹き込んだから。すごいな。なぜピヒョンのチャンネルにはこんな奴がたくさんいるんだよ。」
ピヒョン羨むトッケビにドクジャはサブシナリオの報酬を強請る。
[サブシナリオのクリア条件を満たしました!]
[500コイン獲得しました]
[少数の星座があなたの作ったシナリオに感動しています]
「と、ところでトドメは刺さないのか?」
トッケビは言った。
「俺は不殺生主義なんだ」
「ふ、不殺生・・・?」
「命を奪うのは好きじゃない」
ドクジャは平然と嘘をつき、とまどうトッケビはどもりながら言う。
「こ、こいつを殺したら巨額の報酬が手に入るのに?今なら7級悪魔種の最初の殺害者として、た、確か7000コイン以上支援されるんだぞ!」
[星座「悪魔のような炎の審判者」が流石だと感嘆しました][100コイン支援されました]
[星座「隠密な策略家」が意味深な笑みを浮かべています][100コイン支援されました]
「7000コインがどれだけの大金かわかっているのか?」
「殺さないよ。宝箱を開けるからあっちへ行け」
トッケビにイラついたので追い払い、宝箱に近づく。ここに来た本当の目的は『 闇の番人』ではない。
ブスッ!
[7級悪魔種 「闇の番人」が死亡しました]
トッケビは笑い、ドクジャ達は『闇の番人』の方をみた。
「ハハ・・・ハハハ!これで私も強くなれる!ドクジャめ!ざまぁみろ!こんな世界でなにが不殺生だっ!」
『闇の番人』を殺したのはハン・ミョンゴでした。それから怒涛の勢いでメッセージが聞こえてきた。
[7級悪魔種を最初に殺しました]
[不可能な偉業を成し遂げました]
[8000コイン獲得しました]
[貢献者︰キム・ドクジャ ハン・ミョンゴ]
これらのメッセージがハン・ミョンゴにも聞こえたはずだ。ただし、トドメをさしただけなのでコインは数枚しか貰えなかっただろう。
「それだからいつまでも捨て駒の人生なんだ!少しは学習しろよ!」
[7級悪魔種を殺したため、魔王「激怒と情欲の魔神」が殺害者の存在に気づきました]
[魔王「激怒と情欲の魔神」は眷属にトドメを指した化身に死ぬまでつきまといます]
[魔王「激怒と情欲の魔神」がトドメをさした化身に恐ろしい呪いをかけます!]
[トドメを刺した化身︰ハン・ミョンゴ]
「えっ!こっ、このメッセージはなんだ?」
ハン・ミョンゴは一瞬固まり、そして慌てた。
「あれ、言わなかったか?あえて殺さなかった」とドクジャはとぼけた。
悪魔種は1人の魔王を崇拝し、「闇の根」を通じてその魔王の権能を一部継承する。そのため、悪魔種を殺すということは1人の魔王を敵に回すことを意味する。中でも魔王「激怒と情欲の魔神」の呪いは、殺害者が「最も恐れていること」の中の1つを実現させる。何が起こるかは分からないが恐ろしい目にあうのは間違いない。
[星座「隠密な策略家」があなたの邪悪さに感心しました]
[星座「隠密な策略家」があなたのシナリオを〈スターストリーム〉に推薦しました]
ハン・ミョンゴは魂が抜けたように空を見つめた。
ユ・サンアは困惑し、リ・ギルヨンは瞳を輝かせてドクジャを見ている。ドクジャはまるで何も無かったかのように笑いかけた。
「宝箱を開けてみましょう」
3人はそれぞれ宝箱を探して、開けた。
ユ・サンアは【魔力回復のブレスレット ランクD】、リ・ギルヨンは【古びた鉄の盾 ランクD】を得た。
ユ・サンアは少しガッカリした様子で「意外と少ないですね」と言った。彼女の言葉はもっともだ。なぜならそれは、昨日薬水に向かった主人公ユ・ジュンヒョクが良いアイテムをほとんど持っていったからだ。
「まだメインの箱が残っています」と言ってドクジャは宝箱を開けた。
【魔力火炉 1人あたり1個しか所持できません】
「これはなんでしょうか」
「うーん、何となくわかる気がします」
実はこの【魔力火炉】こそが今回のサブシナリオの目玉アイテムだ。
ドクジャは魔力で火をつけ、ネズミの肉を焼く。すると、5秒で甘い匂いがしてネズミの肉がこんがりと焼けた。
「お肉!」
「いい匂い・・・食べても問題ないですか?」
「俺が試しに食べてみますね」
ドクジャは肉にかぶりついた。噛んだ瞬間、肉汁が溢れ出した。ほどよい脂身と肉汁・・・本を読んで想像した味と全然違うな。
「食べてください。問題なさそうです」
サンアさんとギルヨンにそう言った瞬間、2人は目を輝かせて肉を焼き始めた。
[少数の星座がヨダレを垂らしています]
[何人かの星座がその味を知っているとうなづいています][少数の星座から100コイン支援されました]・・・メッセージは途絶えません。
ドクジャは久しぶりの食事の美味しさに感動し、やっぱりチャンネルはグルメに限ると思った。
いつの間にか、元気になったハン・ミョンゴが躊躇いがちにドクジャに声をかけた。
「あの、ドクジャさん。さっきは私がどうかしてた・・・」
「遠慮せずに食べてください」
「ありがとう!!!」
「空腹のまま死なれても気の毒だし・・・」
ドクジャがそう言うと、ハン・ミョンゴの顔から血の気が引いた。
冗談のように言ったけど、ハン・ミョンゴは本当に死ぬだろう。「激怒と情欲の魔神」の呪いは、ユ・ヒュンジョクさえ解くのが困難だった。
みんな空腹から黙々と肉を食べた。火炉の炎のせいか、少し感傷的な雰囲気だ。
ふと、ユ・サンアと目が合い、彼女は沈黙を破る。
「ドクジャさんはどうしてこんなに詳しいんですか?初めて見る獣の調理法も知ってるし・・・」
「あっ!それは・・・」
「日頃からファンタジー小説を沢山読んでいたおかげでしょうね。私はドクジャさんが苦労して捕らえた獲物を食べるだけの役立たずですけど・・・」
「サンアさんが悪魔種の言語を聞き取れたのは外国語の勉強を頑張ったおかげです」
「そうですか?そう言ってくれると嬉しいです」
ユ・サンアはそこまで言って、ドクジャの視線の先にある、宝箱をみた。
「ところで、さっきから箱をずっと見てますけど、何かに使うんですか?あれ?箱の表面に・・・文字が」
まさか・・・この文字も読めるのかっ?
「ランダム、アイテムボックス・・・?」
クソっ!これが翻訳スキルが重要だった理由だ。
ドクジャは無表情で負け惜しみを言った。
「すごーい。サンアさんのおかげで内容がわかりました。俺も外国語を勉強しておけば・・・」
これを最初に発見したのは、たしか「飛天狐里」だ。2つの「魔力火炉」のうち1つを持ち去ったユ・ジュンヒョクもこれを知らなかったはず。この倉庫の本物の宝は「黒い箱」だということを。なぜならユ・ヒュンジョクは6回目の回帰で知るからだ。
「早く使ってみてください」
ユ・サンアは言った。
「いいんですか?」
「もちろんです!ここで手に入るアイテムは全部ドクジャさんが使ってください。誰も異論はないはずです」
ドクジャは闇の番人から取った7級悪魔種の核と折れた信念を黒い箱に入れた。
『あ、あれ?なぜその箱がここにあるんだっ!もう出荷禁止になったはずなのに!』
トッケビが慌てて言った。
【限定版ランダムアイテムボックス】
過去のシナリオで限定版として販売されたコインアイテム。このコインアイテムはスターストリームの管理局によって強制的に回収措置が取られた。「下位アイテム」を入れたら必ず「上位アイテム」が出てくるという設定はシナリオのバランスを崩すほどの波及力を持っていたからだ。ちなみに、この箱の販売価格は100万コイン。星座はこのバカげた価格設定に腹を立て、このアイテムを発明したトッケビは管理局から解雇された。
『せ、星座の皆様、ええっと、あれが・・・何故ここにあるのかわかりません!エヘヘ・・・放送終了っ!!』
[#BI-7623チャンネルが一時的に終了します]
トッケビがチャンネルを終了してしまったので星座の反応がわからず、ドクジャは残念だなと思った。
ドクジャが箱の蓋を閉めた瞬間、箱の隙間から眩いほどの光が漏れる。
[入れた剣と同じ種類のアイテムがボーナスとして出ます]
[ランダムガチャが始まります]
ドドドドドドと振動する箱。
ランダムアイテムボックスから出てくるアイテムのランクはCからSSS。ドクジャはAランク以上であることを祈る。
[該当する星座と関係のあるアイテムが出現する確率が大幅に上がります]
これはドクジャにとっても予想外でした。
[上位ランクのアイテムが出現しました!]
[ランダムアイテムボックスの使用回数が0になりました]
箱の振動が止まり、隙間から漏れていた眩い光が消えた。
「開けますね」
ドクジャは緊張した面持ちで言った。
箱を開けると一振の剣があり、ドクジャはそれを握り、天にかざす。
〈アイテム情報〉
名前︰折れない信念
ランク︰星遺物
説明︰遥か昔、グルンシアードの大魔導時代を率いていた英雄「カイジェニックス」の剣。カイジェニックスの偉大なエーテル支配力が宿っているため、火、闇、神聖の力を有する「信念の刃」を生成することが可能。サブ効果として着用時に体力と筋力のレベルを2ずつ上昇させる。
「ドクジャさん、なんかすごそうなアイテムですね!」
大収穫だ。アルファベットランクではなく星遺物ランクのアイテムが出るとは!
「俺が使ってもいいですよね?」
ドクジャがサンアとギリョンに確認すると2人はこくこくうなづいた。
[星遺物を獲得しました]
[星遺物の主があなたについて知りたがっています]
「では、そろそろ戻りましょう。犬ネズミは外にも沢山いるし、魔力火炉さえあれば問題ないでしょう。ギリョンの「多種交感」を使って・・・」
「ドクジャさん、近くに昆虫が1匹もいないんです」
闇の番人の威圧に押しつぶされたか。
「1匹も・・・?」
「呼ぼうと思えば、1匹だけ呼べるけど・・・」
ギリョンは「多種交感」を使った。
ギリョンの目は徐々に焦点が合わなくなり、鼻血をたらし始めた。
「ギリョン・・・?」
ドン!
突然、地下の天井、つまり地上が大きく揺れた。
続きはこちら